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スクラッチの使い方。子どもが簡単に使えるプログラミング言語。

会話できるようにプログラミングする - 第7回

『簡単!スクラッチ講座F』

今回のスクラッチ(Scrach)講座では、スプライトと会話を行うプログラムを作成します。

過去3回の講座で「条件分岐の処理」と「繰り返し処理」とその組み合わせを学びましたが、今回は「会話を行う」プログラムです。

今回の内容も、プログラミングにとって必要な知識ですので、はりきっと学んでいって下さいね。

スプライトと会話を行うプログラムとは?

今回作るプログラムは、スプライトに対して話しかけ、それにたいしてスプライトが答えるというプログラムです。

ただ会話するだけなので、簡単そうに思えるかもしれませんが「何かを入力」して「何かが出力される」というのは、実際のプログラミングでもよくある動きです。

また、今後の講座の基礎となる内容でもあるので、今回で会話のプログラムに慣れてしまいましょう。

スプライトと会話を行うプログラムを作ってみよう@

まずは、スプライトが名前を尋ねて、聞いた名前を呼ぶというプログラムを作成します。

@はじめに「調べる」のスクリプトから「What`s your name?と聞いて待つ」というブロックを選択して右画面に配置して下さい。

会話できるようにプログラミングする、スクラッチの使い方

A次に、「見た目」のスクリプトから「〜と言う」というブロックを選択し、先ほどのブロックの下に配置します。

scratch

Bさらに、「調べる」のスクリプトから「答え」というブロックを選択し、先ほどの「〜と言う」のブロックの中に配置します。

子供向けプログラミング言語

C最後にスクリプトの「イベント」のブロックの中から、「旗がクリックされたとき」のブロックを選択して、右側のブロックの一番上に配置します。

以上で、スプライトと簡単な会話を行うプログラムの完成です。

左の画面の緑色の旗を押して下さい。

スプライトが「What`s your name?」と尋ねて、画面下に入力用の四角いスペースが表示されます。

ここに好きな名前を入れると、スプライトがその名前を呼びます。

このように、スクラッチでは入力(インプット)された内容を、出力(アウトプット)する事が可能です。

スプライトと会話を行うプログラムを作ってみようA

次はもう少し応用的なプログラムの作成にチャレンジします。

スプライトが出すクイズに答えるというプログラムです。

@はじめに「調べる」のスクリプトから「What`s your name?と聞いて待つ」というブロックを選択して右画面に配置して下さい。

A次に、「制御」のスクリプトから「もし〜なら」というブロックを選択し、先ほどのブロックの下に配置します。

Bさらに、「演算」のスクリプトから「○=○」のブロックを選択肢、「もし〜なら」のブロックの条件に設定します。

Cそして、「調べる」のプログラムから「答え」というブロックを選択肢、先ほどの「○=○」の左側に設定します。

D今度は「見た目」のスクリプトから「〜と言う」というブロックを選択肢、先ほどのブロックの下に配置します。

Eスクリプトの「イベント」のブロックの中から、「旗がクリックされたとき」のブロックを選択して、右側のブロックの一番上に配置します。

Fまだ「○=○」の右側が埋まっていないので「2」を入力します。

G同じく「〜と聞いて待つ」のテキスト部分も未入力なので「1+1は?」と入力します。

H最後に、「〜と言う」のブロックのテキストに「正解!」と入力します。

初心者向け

もうお分かりだと思いますが、ここまでの作業で「スプライトが1+1は?という問題を出して、2という正解が入力されたら正解!というプログラム」が完成しました。

このようにスプライトとの会話を行うプログラムでは、簡単なクイズを出して、答えが正解かどうかをスプライトに答えさせるプログラムを作成することができます。

今回作成したプログラムでは、不正解の場合にはスプライトは無反応ですが、不正解の場合に「おしい!」「不正解!」「残念!」のような言葉をスプライトに話させることもできますよ。

例えば、このようにプログラムを作成すると、スプライトが不正解の時に反応するプログラムを作成する事が出来ます(一例です)

更に、次回以降の講座を学んでいけば、クイズを何問も出題して、正解だった場合のポイントをプラスしていくようなプログラムも作成できますよ。

クイズ形式のプログラムが面白かったら、色々と作成してみて下さいね。

今回の講座の復習と次回について

今回はスプライトに会話を行わせるプログラムを学習しました。

インプットとアウトプットはプログラミングの基礎なので、理解できるまで何度か作り直してみて下さいね。

また、今回作った2個目のプログラムでは「条件分岐処理」も使用しています。 「条件分岐処理」が良く分らなかった方は、過去の講座を復習してみて下さいね。

次回の講座では、「変数」というプログラミングに欠かせない要素について学習します。

「変数」を使用する事が出来るようになれば、作成できるプログラミングの幅もグッと広がりますよ。 次回もどうぞお楽しみに!


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